『ZIGENのリンドバーグファイル』その3
 先日、ZIGENのところに行った。サックマンのアシスタント時代ヴォーグの撮影でパリの超高級ホテルで二人のおしゃれすぎるファッションを見たホテルマンが「裏口の従業員用のエレベーターをお使いいただけますか?」と言われたことがあって「ZIGENもリンドバーグとファーストクラスから追い出されたよな?」と聞くと「えっ?覚えてないけど、、」と言う。ZIGENから借りたファイルを見ていたら1984年のキューバロケの写真が出て来た。1984年?そうだ、1983年に帰国してから毎年エルジャポンのコレクション号でパリに行っていた。その時、ZIGENに「マガジンハウスはすごいよ、初めてビジネスクラスに乗ったよ」と言った時にその話がでたのだ。理由は全く同じだ、リンドバーグはジーンズにワンポイントマークを外した黒のラコステのポロシャツ。ZIGENはパリ風パンクファッション。ヴォーグ、マリークレールなどメジャーな雑誌はエール・フランスとタイアップしていて「クレジット乗せるからチッケトタダにしてね」と言うことになっている。エール・フランスの広報はファートクラスの席を取ったが正規チケットでなかったのかチケッチトにその印があったのか搭乗員が二人の服装を見てファーストクラスのお客様に迷惑がかかるとビジネスクラスに移されたのだ。
そのこともあって1982年ミッシェル・ベルトンのアシスタント時代にヴォーグ・バンビーニ(伊・ヴォーグの子供ファッション版)の仕事でチュニジアにロケに行ったの時はドレスコードに従ってジャケットにネクタイと言う出で立ちで搭乗、ファーストクラスの広いシートとサービスを満悦させてもらった。デンマークのLEGOの仕事ではLEGO社の自家用ジェット。チュニジアロケと同じ服装で行ったらベルトンに「なんだその服は?」と笑われた。搭乗者は二人だけ。ドレスコードなんて関係なかったのだ。

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